立上げの経緯

 1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災という2つの大きな地震を契機に、鶴山台北校区内で地域の課題を話し合う協議の場がもたれ、鶴山台北小学校に避難所が開設された時に運営の主体となる組織が素早く立ち上げられるように普段から準備を進めておくこと、様々な研修・訓練を積み重ね地域の防災力を高めておこうという趣旨で鶴山台北校区自主防災組織をつくることになりました。

 自主防災設立準備委員会を経て設立総会が開かれ2012年5月27日に「鶴山台北校区自主防災・減災会」が発足しました。会長には校区連合会長が就きました。

 

その後の歩み

 会長のもとに実働部隊として事務局員7名で出発しました。その後事務局メンバーに和泉市防災リーダー講習卒業生も加わり16名まで増え、災害発生時には初動体制をとるとともに平時においては、様々な訓練、研修もしていくことにしました。ここまで6年間、初めての経験で、試行錯誤しながらその時に必要と思えることから取り組んできました。

 ①避難所運営ゲーム(HUG)を使った机上訓練1回目(2012.8.5)2回目(2016.2.7)

  ・・・避難所で起こる様々な出来事を疑似体験する

 ②防災倉庫見学会(2013.1.27)

  ・・・中には何が入っているのかを知っておく。

 ③防災倉庫にある機材の使用訓練。夏季(2013.7.28)冬季(2014.2.9)発電機冬季始動実験(2015.2.1)

  ・・・実際に発電機を始動し、マンホールトイレの組み立てなどをした。発電機にはエンジンオイルが入っていなかった。災害が起こってから入れるのでは実際上も難しいので初めから入れておく。気温が10度以下の日はガスが気化しないので起動しないことも体験した。

 ④インテックス大阪で毎年開催される「防犯・防災総合展」にも見学バスツアー(2013.10.17から毎年)

  ・・・最新の防犯、防災機器の情報に触れるようにしてきました。

 ⑤校区別防災訓練(2013.11.3)、校区内での一斉避難訓練(2014.6.1)、和泉市主催の地域防災訓練(2016.11.6)、その他大阪府主催の大規模防災訓練(2013.11.10)などにも参加してきました。

  ・・・訓練を重ね、経験を積み重ねる。 

 ⑥神戸語り部の方のお話を講演会で聞いた。(2015.3.15)

  ・・・その後直接訪問し詳しく災害を体験した人の話を聞いた。子供たちが避難所で皆の気持ちを明るくする大切な存在だと知りました。

 ⑦避難所名簿作成のためのパソコン操作講習会(2015.7.12)

  ・・・いざという時のための実務のための勉強をしました。

 ガールスカウトの子供と一緒に京都市市民防災センター見学バスツアー実施(2015.7.30)ガールスカウト主催の「野外クッキングと防災」に応援参加(2015.11.1)

  ・・・以後毎年応援参加

 ⑨和泉市避難所運営マニュアルの勉強会(2015.11)

  ・・・マニュアルも知っておこう。 

 ⑩次代を担う子供への防災教育などに取り組んできました。1回目(2017.2.24)2回目(2018.2.1)

  ・・・防災倉庫の中に何が入っているか。子供にもできることがある。

 ⑪事務局員による避難所立上げ訓練(2018.2.12)

  ・・・立ち上げの核となるメンバーの訓練。

 ⑫防災倉庫にこんなものも必要

  ・・・独自に用意した薪のセット。5年保存水、車イス(中古1台)、簡易担架用毛布と竹。避難所ルール、避難者名簿記入用紙(1000枚)、業務用簡易無線トランシーバー型4台、パソコン2台等を購入。今後は体育館での靴カバー、筆記用ペン、養生テープ、パソコン用非常電源としてのバッテリー、充電用太陽光発電パネル等も必要と考えています。

 

今後の課題

 ①信太中学校での避難所運営をどうするか。中学校区を想定した自主防災組織の設立。

 ②SNSを使った情報発信。

 ③避難所運営の実際に学ぶ体験を積む。

 ④防災備蓄品の充実・・・ガス式発電機に使う寒冷地用カセットボンベ(気温が10度以下の日に使えるため)充電用太陽光パネル・予備電源としてのバッテリー

 ⑤鶴山台北校区の地盤と自然災害について専門家を招いての研修会

 ⑥単位町会自治会の自主防災立ち上げ推進。鶴山台1丁目自治会、アーバンコンフォート自治会、上町南台自治会が設立に向けて準備中。

 ⑦「防犯・防災総合展inKANSAI2018」6月7~8日バス見学ツアー実施

 ⑧事務局の財政基盤をどうするか。メンバーが増え、その役割分担をどう整理するか。

 ⑨人材バンクをつくる。様々な専門知識、経験を持った人材が校区内にいるはずなので、人材バンクに登録してもらう。